A LIFE IN LIGHT

lenacci2007-02-28



Jamer Turrellのエキシビションが最終日だけど行かない?と友達に誘われて行ってきました。
彼の作品を観るのは初めてだったのですが、一つ目の作品でまず度肝を抜かれました。
暗闇に入っていき、ただ青い光が当てられているだけだと思っていた場所に近づくとその奥にさらに空間があって、まるで霧に包まれて自分がどこにいるのかわからない。
部屋の奥に広がった無限の世界。


教会の窓の上から差し込む光が神秘的な効果を発揮するように、光のパワーを使ったTurrellの作品は宗教性をも持ち得る感じ。


すごく不思議でずーっとその場にいたい気分。
瞑想空間といったらよいのかしら。自分の目で見ているのか、なんなのかよくわからない不思議な体験。無の世界。


James Turrellの作品は雑誌などでは何度もみたことがあったのだけど、実際にその空間に行って体験してみるのとは全然違う・・・ 


「光に物理的な存在を与える」と説明しているように、普段は太陽から降り注がれて照らし出されていることで意識している光の存在がこの空間の中では違った存在感を出していて、普段見ることのできない光の世界に自分の身を置いていたかのよう。


光は建築を考える時の原点だし、課題が少し息詰まっていた時に、ほんとうにいいエキシビションを訪れることができてよかった!


暗くなってGalleryを出た後また感動!なんと建物全体が光の作品になっていたのでした。太陽の光を失って暗くなった空の青色と窓から光る青色のライトが一体になった時、空に浮かんだ白い月を見たとき、なんとも不思議な幻想的な気分になりました。


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そしてGalleryもとても素敵なリノベーション建築。外から見ると一見普通の煉瓦のWarehouse。入り口を入ると3階まで吹き抜けの白い、大胆な空間。


既存の建物の窓の位置や大きさも違っていてリズムがあっておもしろい。








既存の外壁と新しい白いカーブした壁をガラスでつないだ下はカフェ。
カフェのお姉さんお薦めのフルーツケーキはレーズンたっぷりで美味しくいただきました。カフェラテとセットで£2.5と安かったし、またお茶しにきたいです。




Galleryも本当なら£10のところ学生だと無料になる気前のよさ。新しく見つけた秘密のスポットです。

そしてこういう素敵なリノベーションを観るたびにイギリスが好きになります。