プロジェクト

lenacci2006-02-04





いよいよ10日後にmid reviewといった中間審査なるものがあります。今までやってきたことを一気にみせて質問をうけるといったものらしい。その前に来週critがあるから、いまはその両方にむけて追い込み作業中。プロジェクトの場所はイタリアのコモ。ミラノから電車で30分、スイスの国境近くの山のふもとにあり、ミラネーゼたちの別荘地であります。そして驚くことに、イタリアは全ヨーロッパのうち90%のシルクを生産していて、そのうちの78%はこのコモで生産されているそうです。それらのシルクはもちろんイタリアをはじめ、ヨーロッパの大手有名ブランドGucci,D&G,Yves Saint Laurent,Christian Diorなどに使用されているようです。

去年の11月に10日間の現地調査unit tripに行ってきました。そこではmapping(土地の特性を調べたりすること)をしたり、いろいろな建築を見たり、タイル模型をつくったりしました。そしてtutorの選んだ7ヶ所の敷地から自分の気に入った場所を見つけて今後のプロジェクト場所としました。

私の選んだサイト(敷地)は中世からある歴史ある街道沿いと駅の間にある奥に広がっていく閉じた場所です。昔は街道で栄えたであろうこの場所も今現在はオイルカンパニーに使用されていてタンクがあったり、よくわからない産業物があったりと、けっして美しい場所とはいえません。そしてその土地を分断するかのように今では使われていませんが、18世紀に計画されたコモ湖に直接つながる鉄道の橋が通っていて、ほんとにいろいろな要素が混ざり合った場所です。でもこのミクスチャーがなんだかおもしろくもあり、うまく使ったらすごいパワーが生まれてくる気がしたので、自分のサイトに選んでみました。実際に、最近はアーティストの人たちが移り住み、Londonで言うならShorditch、NYならSohoのように面白い場所になりつつあります。


unitのみんなで街の500分の一の模型もコンクリートで作り終え、自分のプロジェクトのデザイン、方法など走り出すのみです!!

街道、鉄道、というこの土地のもつ交通の通過点という性質に目をつけて、現在では発展のStopしてしまったこの場所に、使われなくなったまま残った遺跡としての鉄道橋、中世の街道のleft over(ある意味遺跡!?)を使ってそれらに再び息を与えることをしたいと思っています。いかに人々を呼び込むか、それがKEYになりそうです★